ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

内視鏡は全麻じゃやりませんよ、、、

こんにちは、コッカーマリンです。

 

患者さんに「これまで手術受けたことありますか?全身麻酔は受けたことはあるでしょうか?」と聞くと「あ〜、あります、口からカメラいれて胃の中見たときに、、」とか言われることがよくあります。

 

患者さんにしたら寝てて覚えてないので全身麻酔だと思うんですね。

でもそれ鎮静というやつで全身麻酔ではありません、、

 

全身麻酔は厳密な定義ってないと思うのですが、麻酔科医が全身麻酔だといえば全身麻酔なんだと個人的には思います。保険診療である限りは酸素投与しないといけないんですが。

 

麻酔科医はなにをもって全身麻酔と思うか、というと医原性に呼吸抑制がくる可能性を前提として考慮するかどうか、ではないでしょうか。胃カメラで鎮静をかけすぎて呼吸抑制くることあるんですが、それはちょっと違います。あくまで呼吸抑制くることを前提とするか否か、という点です。全身麻酔は施術が完了することを目的として、たとえ呼吸抑制がきたとしても鎮静を増やしていくんですが(もちろん呼吸はサポートする)、胃カメラの場合患者さんが暴れたりして鎮静をを増やさざるを得なくなったとしても、呼吸抑制が強く出るようなら施術自体を中止しないといけないんですね。

そういう違いです。