こんにちは、コッカーマリンです。
運動のためにたまに自宅から職場まで歩いてくることがあるんですが、その20分くらいの道のりが最近超きついです、暑すぎて。短パンで来たいところですが、さすがにその姿で通勤というのはちょっとあれなので、長ズボンで来ています。汗ダラダラですよね。
救急医学会と厚生労働省でまとめた熱中症ガイドライン(2015)を調べてみました。
2015年にガイドラインが策定されたときに調査されたところでは40万人/年だったらしいですが、今年は絶対それ以上なんじゃないでしょうか。。
熱中症はⅠ度〜Ⅲ度に分ける
Ⅰ度・・・汗がいっぱい出てめまいや立ちくらみ→水と電解質飲ませて涼しいところへ
Ⅱ度・・・頭痛や嘔吐、ぼーっとする程度の意識障害が出始める→医療機関へ。点滴。
Ⅲ度・・・明らかな意識障害、痙攣、肝・腎機能障害、DIC→入院、ICU治療
熱中症に関係する気象条件が気温以外に湿度とかがあるのはわかるんですが、気温以外の条件を入れ込んだWBGT-暑さ指数というのがあるんですね。気温、湿度、輻射熱(地面からの照り返し)を考慮したもので、気温と同じ℃で示されます。
WBGT=Wet Bulb Globe Temperature
↓こんな「WBGT」測定装置というのがあるんですね。
ちなみに上のWBGTで測定するといつも一定の値がでるわけですが、実際には重要な風の影響がが考慮されていないそうです。風が少ない時には低めにでることに注意が必要(つまり風のないときはもっとWBGTが高いと思って対処が必要)だとのことです。先日声明の出された熱中症予防に関する緊急提言でも言及されていました。
実際のこのあたりがWBGTいくらくらいなのか、ある程度知ることもできます。
WBGTやら気温(乾球温度)などで以下の指針が示されています。
つまり35℃超えたら運動は禁止なんですね、厚生労働省が言っています。
「原則」ってのがいやらしいですが、。
高校野球とか完全にアウトやん、、、
運動しなくても高齢者が熱中症になるっていうのはよく聞きますね。
そういうのを非労作性熱中症といいます。
基礎疾患があったり、重症化してから運び込まれるので若年者より数倍は予後不良だといわれています。
治療に関してですが、経口補水液の摂取が望ましいと明言されています。
著名な内科医らが「夏の水分補給で最適な飲み物は何か?」を議論していましたが、「麦茶+塩タブレット」で結論が出ていました。塩の入った飲み物ではダメで、塩は食べ物として取るべきだそうです。この点でスポーツドリンクは落選です。
— のーないすこうぷ (@nonaiscope) 2018年7月26日
繰り返します。「麦茶+塩タブレット」で夏を乗り切るのです。
こういう意見もありますが、保険医であるわれわれはOS-1を推奨、で問題ないと思います。
というわけで、みなさん熱中症にならないように注意して夏を乗り切りましょう。