ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

【ひふみ投信藤野英人】どこにでもあるGG資本主義

こんにちは、コッカーマリンです。

 

東洋経済にこのような記事がでていました。

toyokeizai.net

僕の大好きな藤野さんの記事です(ひふみ投信最近イケてませんが、、)。近著「さらば、GG資本主義」の宣伝のようにもみえますが、そんなことしなくてもあの本売れてるんじゃないでしょうか。

「さらば、GG資本主義」は先日三重に友人たちと旅行に行ったとき、電車のなかで読みました。2時間もかからずに読めたと思います。内容は今の日本の大企業の問題点をGG(ジジイです、読んで字のごとく、)が力を持ちすぎていることにあると指摘したものです。この記事にもありますが、上場企業の社長を年齢でソートすると、株価の伸びは単純に社長が若い方がいいらしいです。大企業の創業者以外の社長は代表取締役になった時点でアガリで、リスクをとって事業を拡大しない、それが長期的には会社が利益を生み出せなくなる原因なんだ、ということです。

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僕が結構面白いなと思ったのは、この記事にもでてくるセブンイレブンの後藤さんもそうですがやはり力を持っているGGというのはそれなり、いやすごい実績を持っていることもあるということなんですね。単に20年前くらいにリスクを犯して事業を二倍にした現在75歳の会長がいるとして、その人に誰が逆らえるというんでしょうか。でもそんなのに忖度してリスクおかさずにやってたらまさに大企業病に陥って事業は縮小していかざるを得ないでしょう。 なぜなら時代は変化し、人も変化し、やり方も変えないといけないわけで過去の栄光はそこでは何の意味もありません。

 

ではどうやったらうまく世代交代できるのか。

その会長がみずから経営から完全に手を引き、家族も含めて会社の株も手放して「去れ」ばベストでしょう。海外マーケットで圧倒的な実績上げたような、しかも根回しのうまい50歳くらいの人が上に自然に上がってくれば、それもいいでしょう。でもそんなにうまくいくわけありませんよね。先代社長とその取り巻きGGが権力をふるい、下の世代は自由に動けず縮小していく会社のなかで縮こまっている、そんな感じのところが多いんじゃないでしょうか。

 

いまのGGが若い頃は高度成長期で、ある程度うまくやっていれば実績を残せたわけです。日本全体がプラスサムゲームみたいなもので、上げ相場のときに株をやってると自分が才能あるんじゃないかと思ってしまう、あれみたいなもんです。今は中国やほかの新興国の伸びがあり、昔のように簡単に市場で勝てる時代ではなくなりました。社会保障費もふえて手取りも減る一方でロスジェネ以下の若い世代は支出を減らすことで自己防衛するのでさらに日本の経済全体が縮小していきます。

 

GG世代はそういう事情にまったく気付きません。若い人の頑張りが足りないんだと思っています。どちらかというとリスクを取らずに取り巻きみたいな立場で上に行ったGGが得にそいう感覚を持っています。

 

ロスジェネ世代の我々はそういう今の社会にどう向き合うべきでしょうか。

 

さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由 (光文社新書)

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